仕事と家と育児と。

昨日より、お店の営業が始まりました。

そうやって始まるといつも考えることは、お仕事との付き合い方。きっとどんな人でも、どこのご家庭でも、働き方についてはそれぞれ考えられていることだろうと思います。我が家も然り、日々手探りで考えを巡らせながらその時々の最善を尽くしています。

子供と一緒に暮らす様になってからは自分達だけに時間が使えるわけではなく、むしろ慢性的に時間はないので、更に考えるようになりました。

でも、いつもどこかで思うのは、イギリスにいた頃目にしていた、良い具合の気の抜け方というか、潔さというか、不便さというか。

スーパーマーケットに行ってお会計をしてもらってるそのレジ横には、マグカップにミルクティーがたっぷり。そう、飲みながらお仕事です。初めて見た時は日本の働き方と比べるとびっくりでしたが、慣れてくると、それ良いよね〜と思えたり。国道沿いの大きなスーパーにはデカデカと24H(24時間営業)と書かれているのに、日曜日の4時になるときっかりクローズしたり。ロンドンに引っ越してからも、都会のコンビニ的お店でさえ夜にはキッチリ閉まる。

学校の先生もカップ片手に教室に入ってきて授業。ブレイクタイムになれば、tea time!!!と叫んで、機械の電気は元から消され、自分の部屋に戻って行き、チョコバー片手に再び登場とか。帰りもtime to back! GO HOME! と言いながら生徒を追い出し、自分たちもバーイ!と残業?何?くらいの勢いで、生徒より早く帰って行く。

そういう姿に日本人的感覚では、あれれ?と思うこともあるだろうけど、そのラフさや、早く家に帰ろうとする可愛らしさは、私はなんだか好感が持てました。もちろん初めからではなく慣れてからですけどね。

勤勉な日本人ならではの便利さは確かに魅力的ですが、私はちょっとした工夫で不自由を回避しながら自分や家族の時間を大切に大らかに暮らしていけるのも、とても素敵だと思います。どちらかというとこちら側でありたいなとも。

そんなことを思いつつの私たちなので、お客様にはあまり便利ではないお店屋さんではありますが、今はまだ小さくて一緒に遊んでくれる子供と一緒に過ごせる家族の時間を大切に、これからもお仕事に励んでいきたいと思います。

この記事を書いた人

Yumi Asakawa

nest+のハンドクラフト部門hiyoriのモノづくり担当。旅好きモノ好き暮らし好き。旅するように暮らしたい、暮らすように旅したい人。趣味は衣食住旅作。5歳児のママ、日々修行中。