撮影物語

この夏はテレビ番組の撮影という、全く異世界の体験をさせて頂きました。しかも私たちでも知っているヒルナンデスという有名番組。なぜに我が家?というところから、よく聞かれる事まで、あれこれ綴っていこうと思います。

ことの始まりは、多分今年の2月終わり。ある日ディレクターさんから電話がかかってきました。ヒルナンデス??撮影?本当にはてなマークだらけでした。その時には、この辺りはまだ緑が全く生えてなくて全然綺麗な時期ではないので、もう少し綺麗な時期の方がオススメですよー、それとも他の方紹介しましょうか?的なお話をしました。そして、コロナもあり、また今度機会があれば、とのお話で終わりました。なぜウチを?とお聞きしたら、どうやら県のホームページに載っていたのを見つけてくださったとの事でした。

そして7月中旬、再び別のADさんから連絡をいただきました。なんとなく、私たちの中で今年は去年亡くなったマックが色んなご縁を繋いでくれると感じている所があったので、きっとこれもマックがと思い、迷いながらもお受けすることにしました。

それからは、リモートで打ち合わせ、実際に下見にお越しになり、そしてタレントさん達との撮影と約2週間で盛り沢山でした。仕事をしながら、最低限家を片付けながら、草刈りをしながらはなかなかハードな日々でした。

そして迎えたタレントさんとの撮影日。こんな我が家に何十人もの人が、中にも、外にもいるという状況は今から思えば笑えるのですが、当日は自分の緊張というより、大はしゃぎの娘っ子の大暴走が起きたらどうやって止めようかとそっちの方がドキドキしていました。我が家の撮影が始まる前に、裏庭でオープニングを撮影するとの事で、家を挟んで向こう側で、賑わっている笑い声を聞くのは不思議な感じがしました。

我が家にお越し下さった演者さんはご覧の通り、陣内さん、山口もえさん、峯岸みなみさんでした。陣内さんともえさんは、娘と同じくらいのお子さんがいらっしゃるということで、あれこれ話しかけたりお気に入りを見せたりしたいばかりの娘にもよく話しかけて頂き、流石の対応。撮影時は陣内さんはさすが引っ張りだこの方だなぁと素人でさえ思うお話の上手なこと!、もえさんは、なんて綺麗なお姉さん、そして本当に雰囲気そのままで、普通にこの木はなんの木ですか?などと話しかけて頂いたりで夫氏が恐縮していました。みなみさんのキラッキラの可愛さはアイドルそのもので、私にもみなみちゃんっていうお友達がいるのー!、お姉ちゃんのピアスかわいいね、など、どんどん話かける娘にもニコニコとお話しして下さいました。私たちの知らない所で陣内さんがお買い物の商品をお二人に渡している時に、サルエルパンツの着画ドン!みたいにしてくださり、みなみさんがコーディネートしてくださったお姿は、そうかぁ、ヒールに合わせるなんて考えた事なかった。。さすが!と衝撃でした。最後に気持ちばかりの小さなhiyori的プレゼントを娘と準備してお渡しさせて頂きましたが、皆さん喜んで下さり、御三方娘っ子とハグしてお別れして下さいました。すばらしい思い出です。

ロケはバタバタですよ〜と聞いては居たものの、本当に急ぎ足で、この田舎で毎日必死に生きてはおりますが、それには比べ物にならないほどの急ぎ足で、それを多くの人が支えて、本当に異次元の世界に感じました。

その後、ディレクターさんが大きなカメラを抱えて一日密着にお越し下さいました。それはそれは、小さな女性が自分の荷物はリュック一つで、おっきな鞄には機材がたっぷり。これを東京から担いできたんですか??と聞いてしまったほどです。

一日ご一緒して、八ヶ岳倶楽部で、我が家のさまざまな場所で、いつもの感じを撮ってくださいました。娘はディレクターさんにお姉ちゃん!とくっついて周っていた為、いつの間にか畑を紹介していたり、猫を紹介していたりで、放送では私たちが全然知らないシーンも幾つもありました。

実はその時に聞いていた放送予定日は9月中旬で3週間後くらいでしたが、急に放送予定が変更になり、なんとそれから10日後くらいの9月2日になりました。その後も写真のやり取りや確認作業などが続き担当のお二人は徹夜で編集してくださっていたのではないかと思います。

放送予定数日前に、急にぺこぱさんの相談コーナーに娘ちゃんお願いできますか?とお誘い頂いた時はまたまたビックリしました。早速動画を撮って送ったのですが、その際に数回試しに途切れ途切れに撮っている間に娘が自分のセリフを全部覚えてしまって、通しで言えるようになったことは、私達もビックリしました。そして最後に猫がにゃん!と本当に言っていたところもミラクルでした。実は他の猫のバージョンも撮りましたが、その子もニャン!と言っていたのです。

今までTVとは無縁の私達でしたが、今回ご一緒させて頂いて、少し近くで拝見して、番組作りも本当にものづくりそのものだなぁと思いました。作業や使うものは違えど、思いを込めて作ることは同じで、もちろんご苦労も沢山。放送日に初めてVTRになっている映像を拝見しましたが、ディレクターさんとADさんの愛が溢れる編集に、嬉しくて、ありがたくて。特に娘っ子への想いが溢れていると思わずにはいられない素敵な映像でした。TV番組でそんな風に感じれた事自体が初めてで、大きな学びでもありました。

こんな凄い経験をさせて頂けて本当に大感謝です。お忙しいTVの世界だとは思いますが、またどこかで、何かでお会いできたらいいなぁと思っています。うちにも普通に遊びにきて欲しいなぁなんて。娘っ子4歳の一番の夏の思い出間違いなしです。そしてきっと繋いでくれたんだろうなと思う、お空のマックにも、ありがとうです。

この記事を書いた人

Yumi Asakawa

nest+のハンドクラフト部門hiyoriのモノづくり担当。旅好きモノ好き暮らし好き。旅するように暮らしたい、暮らすように旅したい人。趣味は衣食住旅作。5歳児のママ、日々修行中。